シンガポールの医療保険ガイド|EP保持者が知るべき保険の選び方

シンガポールの医療保険書類と聴診器イメージ

シンガポールの医療保険ガイド|EP保持者が知るべき保険の選び方

シンガポールに来て最初の半年、私は「会社の保険があるから大丈夫でしょ」と完全にナメてました。そしたら風邪をこじらせて私立クリニックに駆け込んだら、診察と薬だけでSGD 200超え。日本の感覚で「3割負担でしょ?」なんて思ってたら大間違い。ここは自己責任の国です。

あの出費をきっかけに医療保険を本気で調べたので、EP(Employment Pass)ホルダー向けに整理してまとめます。

「会社の保険入ってるし、大丈夫でしょ」って思ってる人、多いと思いますが、私もまさにそのタイプでした。移住して半年目の2022年10月、扁桃腺を腫らしてOrchardのRaffles Medicalに駆け込んだんです。診察と抗生剤、ちょっとした検査でまさかのSGD 280。会社の保険でカバーされたのは外来部分の一部だけで、自己負担がSGD 100超え。。日本だったら3割負担で2,000円くらいの感覚だったので、レシート見て二度見しました。しかも後から知ったんですが、私が入ってた会社のグループ保険、外来年間上限がたった SGD 500だったんですよね。歯科なんて含まれてないし、健康診断も別。これはちゃんと自分で追加保険考えないとマズいなと、本気で調べ始めたきっかけでした。

目次

シンガポールの医療システムをざっくり理解する

まず前提として、シンガポールの医療は「安くて質が高い」と言われますが、それは主にローカル向けの公立病院の話。外国人、特にEPホルダーは補助金の対象外なので、実費がかなり高くなります。

公立病院(SGHNUH、TTSHなど)は費用は比較的抑えられますが、待ち時間が長いのが難点。専門外来の予約が数週間先なんてこともザラです。私立病院(Mount ElizabethGleneagles、Rafflesなど)はすぐ診てもらえる代わりに、費用が公立の2〜3倍になることも。

日常的なちょっとした不調ならGPクリニック(一般開業医)でSGD 30〜80程度。日系クリニックだとJapan Green ClinicNippon Medical Careがあって、日本語で受診できる安心感はあるけど、SGD 80〜150くらいかかります。病院選びの詳細はシンガポールの病院ガイドにまとめてあります。

保険の種類|EP保持者が使えるもの・使えないもの

ここが一番ややこしいポイント。シンガポールの医療保険には種類があって、外国人が使えないものが多いんです。

  • 会社のグループ保険:GPと基本的な入院をカバー。ただし補償額に上限があり、私立病院は対象外のことも多い
  • MediShield Life:シンガポール国民・PR専用。EPホルダーは加入不可
  • Integrated Shield Plans:これも国民・PR専用。EPホルダーは対象外
  • 民間医療保険(Private Health Insurance):EPホルダーが自分で入れる保険。これが本命

ビザの種類によって使える制度が変わるので、自分のステータスに合った保険を選ぶのが大事です。

EP保持者向け民間保険プランの比較

プラン月額目安カバー範囲
ベーシックSGD 100〜200公立病院の入院・手術
ミドルSGD 200〜400私立病院(大部屋・共同部屋)
プレミアムSGD 400〜700私立病院(個室)+通院

主要な保険会社はAIAPrudentialCigna Global、Allianz Careあたり。Cigna GlobalとAllianz Careは国際保険に強くて、日本への一時帰国中もカバーされるプランがあるのがポイント高いです。

保険選びでチェックすべき5つのポイント

  1. 入院(Inpatient)vs 通院(Outpatient):安いプランは入院のみ。通院もカバーしたいなら月額が上がる
  2. 既往症(Pre-existing Conditions):加入前からの病気は通常12〜24ヶ月間カバー対象外。健康なうちに入るのが鉄則
  3. 歯科(Dental):基本的に別プラン。SGD 30〜60/月で追加できる
  4. 出産(Maternity):待機期間が10〜12ヶ月。カバー額はSGD 5,000〜15,000程度。妊活を考えているなら早めに加入を
  5. 直接請求(Direct Billing)vs 立替精算:Direct Billingに対応している保険なら、病院で自己負担なしで受診できて楽

保険なしだとこれだけかかる|リアルな医療費

項目費用目安(保険なし)
GP受診SGD 30〜80
専門医SGD 150〜400
救急外来(ER)SGD 200〜1,000
盲腸手術(私立)SGD 15,000〜25,000
出産・自然分娩(私立)SGD 10,000〜20,000

盲腸で250万円、出産で200万円。日本では考えられない金額ですよね。シンガポールの移住費用を計算するとき、この医療費リスクも忘れずに入れてほしいです。

保険加入の3つのコツ

  • 必要になる前に入る:既往症は免責期間があるので、健康なうちに加入しておくのが最重要。病気になってからでは遅い
  • 会社の保険を先に確認:意外と手厚い会社もある。カバー範囲を確認してから、足りない部分だけ補う形がコスパ良い
  • 日本一時帰国中もカバーされるプランを選ぶ:年に1〜2回帰国するなら、日本での医療費もカバーしてくれる国際保険が安心

よくある質問

Q. EPホルダーでもMediSaveは使えますか?

いいえ。MediSave・MediShield Lifeはシンガポール国民とPR(永住者)のみが対象です。EPホルダーは民間の医療保険に自分で加入する必要があります。

Q. 日本の海外旅行保険ではダメですか?

旅行保険は短期滞在向けで、長期居住者は対象外になることがほとんどです。シンガポールに住むなら、現地の民間医療保険か国際医療保険に加入するのが確実です。

Q. 保険のブローカーは使った方がいいですか?

個人的にはおすすめです。シンガポールには日本語対応の保険ブローカーもいて、複数社のプランを比較してくれます。ブローカー手数料は保険会社側が負担するので、利用者の追加コストはかかりません。

💭 あやかメモ:会社の保険、過信は禁物

同じ外資金融で働く友達のSさんが言ってたんですが、彼女の会社の保険は入院はカバー手厚いのに、メンタルヘルス系のカウンセリングは対象外だったらしく、自費でSGD 250/回払ってたそう。会社のbenefits資料、英語で分厚くて読む気失せるけど、HRに「外来上限」「歯科」「メンタル」「健康診断」の4つだけは絶対確認したほうがいいです。私みたいに、いざという時に「え、これ自腹?」ってなるパターン、本当に多いので。

まとめ

シンガポールは医療の質は高いけど、外国人にとっては「自分で守る」仕組みです。会社の保険だけに頼っていると、いざという時に大きな出費になるリスクがあります。健康なうちに民間の医療保険に入っておく。これが私がSGD 200の風邪代から学んだ教訓です。


※この記事の内容は2026年4月時点の情報に基づいています。保険料や補償内容は保険会社・プランにより異なります。具体的な保険選びについては、ライセンスを持つ保険ブローカーまたはファイナンシャルアドバイザーにご相談ください。本記事は保険の販売・勧誘を目的としたものではありません。

📅 更新履歴

2026年5月更新:2025年に会社の保険更新時、外来年間上限がSGD 500→SGD 800に引き上げられました。あと2024年からAIA HealthShieldのプレミアムが約12%値上げ。私の年齢帯(30代後半)で年間SGD 680くらいになってます。値上げ続くので毎年見直し必須です。

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この記事を書いた人

シンガポール在住の外資系OL。移住のリアルを現地から発信しています。

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