シンガポールから日本への送金方法を比較【手数料・レート・速さ】
シンガポールに住んでいると、日本の家族への仕送りやクレジットカードの支払い、日本の口座への貯金など、定期的に日本へ送金する場面が出てきます。私も毎月日本の口座に送金していますが、移住してから気づいたのは「どの方法を使うかで、毎回数千円の差が出る」ということでした。
結論から言うと、コスト重視ならWise、すでにDBS口座があるならDBS Remitも十分使えます。ここでは実際に私が使った経験をもとに、主要な送金方法を手数料・為替レート・速さの3軸で比較します。
送金方法の一覧と特徴
シンガポールから日本へ送金する方法は、大きく分けて3つあります。
- 銀行の海外送金(Telegraphic Transfer):DBS・OCBC・UOBなどの窓口またはオンラインバンキングから送金
- オンライン送金サービス:Wise、Revolut、OFX、Remitlyなどのフィンテック系
- 従来型送金サービス:Western Union、PayPalなど
それぞれメリット・デメリットがあるので、順番に見ていきます。
銀行送金(DBS・OCBC・UOB)
シンガポールの3大銀行はいずれも海外送金に対応しています。安心感はありますが、手数料と為替レートの両方に注意が必要です。
DBS Remit(おすすめ)
DBS Remitは送金手数料が無料で、アプリから簡単に送金できます。日本円(JPY)で送金すれば手数料S$0です。ただし、為替レートにはDBSのマークアップが含まれているため、ミッドマーケットレート(実勢レート)と比べると若干不利になります。正直に言うと、手数料無料に惹かれがちですが、為替レートの差額を含めたトータルコストで比較することが大切です。
送金スピードは当日〜1営業日と比較的速く、DBS口座を持っていればアプリ上で完結するのが便利です。
OCBC・UOBの海外送金
OCBCとUOBは従来型の電信送金(Telegraphic Transfer)が基本です。送金手数料はS$20〜35程度(電信料S$20+手数料が送金額の0.125%、最低S$10〜最大S$100)。OCBCはオンライン送金で電信料・手数料が無料になるキャンペーンを2026年末まで実施中です。UOBは手数料体系がやや高めなので、メインバンクがUOBでなければ、送金のためにわざわざ使う必要はありません。
Wise(ワイズ)
Wiseは「ミッドマーケットレート(実勢レート)」で両替できるのが最大の強みです。銀行のように為替レートにマークアップを上乗せしないので、レートの透明性が高く、送金前に正確なコストがわかります。
S$1,000を日本に送金する場合の手数料は約S$4.76(Wiseアカウント残高から送金時)。銀行振込で入金する場合はもう少し高くなりますが、それでもS$6〜7程度です。送金スピードも速く、74%の送金が20秒以内に着金、95%が1営業日以内に届きます。
私も毎月の送金にはWiseを使っていますが、アプリの操作がシンプルで、手数料も送金前に確定表示されるのがストレスフリーです。MAS(シンガポール金融管理局)のライセンスも取得しているので、安全面も問題ありません。
その他の送金サービス
Revolut
Revolut同士の送金なら手数料無料・即時着金で便利です。銀行口座への送金の場合は為替手数料がかかりますが、平日はミッドマーケットレートに近いレートで両替できます(週末は0.5〜1%のマークアップあり)。無料プランでも月S$1,000程度の両替枠があり、それを超えると0.5%の手数料が加算されます。日本に家族がいてRevolut口座を持っているなら、コスト面では最も有利な選択肢です。
OFX・Western Union・PayPal
OFXは大口送金(S$5,000以上)向けで、少額だとレート差が目立ちます。Western Unionは現金受取対応が強みですが、手数料・レートともに割高。PayPalは為替手数料が3〜4%と高く、送金目的には不向きです。
手数料比較表(S$1,000を日本に送金した場合)
S$1,000を日本円で送金した場合の目安コストをまとめました。為替レートは日々変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
| 送金方法 | 送金手数料 | 為替レート | 着金スピード | トータルコスト目安 |
|---|---|---|---|---|
| Wise | 約S$4.76 | ミッドマーケットレート | 即時〜1営業日 | ◎ 最安クラス |
| DBS Remit | S$0 | DBS独自レート(マークアップあり) | 当日〜1営業日 | ○ 手数料無料だがレート差あり |
| OCBC(オンライン) | S$0(キャンペーン中) | OCBC独自レート | 1〜3営業日 | ○ キャンペーン中はお得 |
| UOB(電信送金) | S$20〜35 | UOB独自レート | 1〜3営業日 | △ 手数料+レート差 |
| Revolut | S$0〜(プランによる) | 平日はほぼ実勢レート | 1〜3営業日 | ○ 平日・枠内なら低コスト |
| OFX | S$0 | マークアップあり | 1〜2営業日 | △ 少額だと割高 |
| Western Union | 変動(S$5〜20程度) | マークアップ大きい | 即時〜2営業日 | △ コスト高め |
| PayPal | S$0(個人間) | 3〜4%のマークアップ | 即時〜3営業日 | × 送金目的には不向き |
⚠️ 要確認: 上記の手数料・レートは2026年3月時点の調査に基づく概算です。各サービスの最新情報は公式サイトでご確認ください。
実際の送金手順(Wiseの場合)
私が普段使っているWiseでの送金手順を紹介します。
- Wiseアカウントを作成:メールアドレスで登録し、本人確認(パスポート+住所証明)を完了する
- 送金額を入力:SGDで送金額を入力すると、手数料と受取額(JPY)が自動計算される
- 受取人の銀行情報を入力:日本の銀行口座(銀行名・支店コード・口座番号・口座名義)を登録
- 支払い方法を選択:Wiseアカウント残高、銀行振込、デビットカードなどから選択
- 送金を確定:内容を確認して送金ボタンを押す。進捗はアプリでリアルタイムに追跡できる
初回は本人確認に1〜2営業日かかりますが、2回目以降は数分で送金が完了します。受取人情報も保存されるので、毎月の定期送金がとても楽です。
送金時の注意点
- 為替レートの「見えないコスト」に注意:手数料無料をうたうサービスでも、為替レートにマークアップ(上乗せ)が含まれている場合があります。Wiseなどで表示されるミッドマーケットレートと比較すると、実際のコストが見えてきます
- 日本側の受取手数料:日本の銀行で海外送金を受け取る際、被仕向送金手数料(リフティングチャージ)として1,500〜4,000円程度かかる場合があります。Wiseは日本国内の銀行振込として着金するため、受取手数料がかからないのもメリットです
- MASライセンスの確認:シンガポールで送金サービスを利用する際は、MAS(Monetary Authority of Singapore)のライセンスを持つ業者を選びましょう。MASのFinancial Institutions Directoryで確認できます
- 送金限度額:サービスによって1回あたり・月あたりの送金上限が異なります。大口送金の場合は事前に確認が必要です
- マイナンバーの届出:日本の銀行口座で海外からの送金を受け取る場合、マイナンバーの届出が求められることがあります。日本出国前に手続きしておくとスムーズです
よくある質問
Q: シンガポールから日本への送金で一番安い方法は?
A: S$1,000程度の送金なら、Wiseがトータルコストで最も安くなるケースが多いです。DBS Remitも手数料無料で使いやすいですが、為替レートのマークアップを含めるとWiseのほうがお得になることがほとんどです。
Q: 送金にかかる日数は?
A: Wiseは74%が20秒以内、DBS Remitは当日〜1営業日です。銀行の電信送金(TT)は1〜3営業日が目安です。週末や祝日を挟むとさらに遅れることがあります。
Q: 日本の銀行で受取手数料はかかる?
A: 銀行経由の海外送金(SWIFT)で受け取ると、被仕向送金手数料として1,500〜4,000円程度かかります。Wiseは日本国内振込として処理されるため、受取手数料は基本的にかかりません。
まとめ
シンガポールから日本への送金は、トータルコスト(手数料+為替レート)で比較するのが鉄則です。毎月の仕送りや定期送金なら、ミッドマーケットレートで送れるWiseが最もコスパが良いと実感しています。DBS口座を持っていてアプリで手軽に済ませたいならDBS Remitも十分な選択肢です。自分の送金頻度と金額に合った方法を見つけてみてください。
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。手数料・為替レート・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 日本とシンガポールの間には租税条約(日星租税条約)があり、同じ所得に対して両国で二重に課税されないようになっています。1995年に発効し、2010年に改定議定書が署名されました。 […]
[…] 頭金を日本から送金する場合は、銀行の海外送金だと手数料が数十万円になることも。送金手数料の比較をしっかりしておくことをおすすめします。 […]