シンガポールのビザ種類を徹底比較【2026年最新】EP・Sパス・DPの違いと取得条件

シンガポールのビザ種類を徹底比較【2026年最新】EP・Sパス・DPの違いと取得条件

結論から言うと、日本人がシンガポールで働くために取得するビザは、ほとんどの場合Employment Pass(EP)S Passのどちらかです。私自身はEPを取得してシンガポールに来ましたが、正直に言うと、申請前は種類が多すぎて何が何だかわかりませんでした。

シンガポールには就労ビザだけで6種類以上あり、さらに家族帯同用のパスやPR(永住権)への道もあります。しかも2025〜2026年にかけて給与条件の引き上げやCOMPASS制度の本格適用など、大きな変更が続いています。

移住してから気づいたのは、ビザの種類によって「できること」がまったく違うということ。転職の自由度、家族を呼べるかどうか、副業の可否——これらはすべてビザの種類で決まります。

目次

シンガポールの主要ビザ一覧【比較表】

まずは全体像を把握するために、主要なビザを一覧で比較します。

ビザ種類 対象者 最低月給 有効期間 家族帯同
Employment Pass(EP) 専門職・管理職 S$5,600〜 最長2年(更新可) 月給S$6,000以上で可
S Pass 中技能職 S$3,300〜 最長2年(更新可) 月給S$6,000以上で可
ONE Pass トップ人材 S$30,000 5年(更新可) 可(配偶者就労も可)
PEP 高所得専門職 S$22,500 3年(更新不可)
EntrePass 起業家 なし 1年(更新可) 条件付き
Dependant Pass 配偶者・子ども 主パスに準ずる
LTVP 内縁配偶者・親 主パスに準ずる

日本人駐在員やローカル採用の場合、圧倒的に多いのはEPです。次いで、技術系や中間管理職のポジションでS Passを取得するケースがあります。

Employment Pass(EP)— 日本人に最も多いビザ

EPは専門職・管理職・エグゼクティブ向けのビザで、日本人がシンガポールで働く場合の最もスタンダードな選択肢です。私もこのEPで働いています。

2026年の給与条件(年齢別)

EPの最低給与は年齢によって段階的に上がります。2025年1月以降の新規申請、2026年1月以降の更新に適用される基準はこちらです。

年齢 一般セクター 金融セクター
23〜27歳 S$5,600 S$5,900
28〜32歳 S$6,200 S$6,500
33〜37歳 S$7,300 S$7,600
38〜42歳 S$8,500 S$8,800
43歳以上 S$10,700〜 S$11,800〜

正直に言うと、年齢が上がるほどハードルがかなり高くなります。40代でEPを取得するには月給100万円以上が必要になる計算で、転職時にはこの点をしっかり確認しておく必要があります。

COMPASS制度とは?

2023年9月から導入されたCOMPASS(Complementarity Assessment Framework)は、EP申請者を点数制で評価する仕組みです。40ポイント以上で合格となります。

基本4項目(各最大20点):

  1. 給与:同業種・同年齢の現地PMETとの比較(65パーセンタイルで10点、90パーセンタイルで20点)
  2. 学歴:学位の有無、出身大学のランク
  3. 多様性:企業内の外国人比率(特定国籍に偏っていないか)
  4. 現地雇用支援:企業がローカル人材をどれだけ雇用・育成しているか

ボーナス項目(最大30点):

  • 人材不足職種リスト(SOL):テック、医療、エンジニアリングなどの不足職種に該当すると最大20点
  • 戦略的経済優先事項:イノベーション・DX推進への貢献で最大10点

2026年1月からCOMPASSの給与ベンチマークや学歴評価リストが更新されています。更新申請は2026年7月から新基準が適用されるので、更新を控えている方は早めに条件を確認しておくのがおすすめです。

EP申請の処理期間

通常は約10営業日(2週間程度)で結果が出ます。シンプルなケースだと10営業日ほど、複雑なケースや追加書類を求められた場合は最大8週間かかることもあります。私の場合は約2週間半で承認が下りました。

S Pass — 中技能職向けのビザ

S Passは技術者や中間管理職など、中技能レベルの外国人向けのビザです。EPよりも給与条件が低い分、企業側に枠の制限(クオータ制)や外国人雇用税(レビー)の負担があります。

2025〜2026年の給与条件

時期 一般セクター 金融セクター
2025年9月〜 S$3,300〜 S$3,800〜
2027年1月〜(新規) S$3,600〜 S$4,000〜

年齢によって段階的に上がり、40代半ばだと一般セクターでS$4,800程度まで必要になります。

S Passの注意点

  • クオータ制:サービス業は従業員の10%、その他の業種は15%が上限
  • レビー(外国人雇用税):2025年9月から一律S$650/月に統一
  • 家族帯同:月給S$6,000以上であればDP・LTVPの申請が可能

S Passは雇用主側のコスト負担が大きいため、実際に取得できるかは企業のクオータ枠の空き状況にもよります。

Dependant Pass(DP)・LTVP — 家族帯同のビザ

シンガポールに家族と一緒に住む場合、EPまたはS Passの保持者が家族のためにビザを申請します。

Dependant Pass(DP)

Long-Term Visit Pass(LTVP)

  • 対象:内縁の配偶者、連れ子、障がいのある21歳以上の子ども
  • 条件:スポンサーの月給がS$6,000以上
  • 親のLTVP:スポンサーの月給がS$12,000以上で申請可能

移住してから気づいたのは、DP保持者が働くには別途LOCの申請が必要だということ。以前はDPだけで自由に働けた時期もあったのですが、現在はこの手続きが必須です。

ONE Pass・PEP・EntrePass — 特殊なビザ

以下の3つは一般的な転職・駐在ではあまり縁がありませんが、ハイスペック人材や起業志望者にとっては選択肢になります。

ONE Pass(Overseas Networks & Expertise Pass)

  • 対象:ビジネス・芸術・スポーツ・科学・学術分野のトップ人材
  • 条件:月給S$30,000以上、または該当分野での卓越した実績
  • 有効期間:5年(更新可能)
  • 特徴:複数企業での同時就労OK、起業もOK、配偶者もLOCで就労可能
  • 更新条件:過去5年の平均月給S$30,000以上、またはローカル5人以上(月給S$5,600以上)を雇用する事業を運営

Personalised Employment Pass(PEP)

  • 条件:月給S$22,500以上
  • 有効期間:3年(更新不可・一度きり)
  • 特徴:雇用主に紐づかないため転職がスムーズ(6ヶ月以上の無職は不可)
  • 制限:起業はできない
  • 処理期間:約8週間(最大12週間)

EntrePass(起業家パス)

  • 対象:シンガポールで起業する外国人
  • 給与条件:なし
  • イノベーション要件:認定VCやエンジェルからS$100,000以上の資金調達、知的財産の保有、シンガポール研究機関との提携、実績ある事業経験のいずれか
  • 有効期間:初回1年、更新は2年ごと
  • 家族帯同:事業のマイルストーン達成後に可能

PR(永住権)への道

シンガポールで長期的に暮らすなら、PR(Permanent Residence=永住権)の取得を視野に入れる人も多いです。

PRの申請条件

  • EP/S Pass保持者:シンガポールで最低2年以上の継続勤務が目安
  • 配偶者・子ども:シンガポール市民またはPR保持者の家族
  • 投資家:GIP(グローバル投資家プログラム)を通じてS$250万以上の投資

PR審査で重視されるポイント

  • シンガポール人との家族関係
  • 経済的貢献度(給与水準・納税額)
  • 学歴・スキル
  • 年齢・家族構成
  • 居住年数

処理期間は約6ヶ月(場合により延長あり)が一般的で、申請費用はS$100です。承認後はEntry Permit(S$20)、Re-Entry Permit(S$50)、IDカード(S$50)の費用がかかります。

正直に言うと、PRの審査基準は公開されていないので「これをすれば確実」という方法はありません。ただ、EP保持者として安定した収入があり、シンガポールに3〜5年住んでいれば、承認される可能性は十分にあると周りの日本人を見ていて感じます。

よくある質問

日本人はシンガポールに観光ビザなしで入国できる?

はい、日本国籍の場合、観光・商用目的であれば最大30日間ビザなしで入国できます。ただし、就労は一切できません。就労するには必ず就労ビザが必要です。

EPの申請は自分でできる?

EPの申請は雇用主(企業)が行います。個人で申請することはできません。転職先の企業のHR部門やビザエージェントが手続きを代行するのが一般的です。

EPからS Passへのダウングレードはある?

転職で給与が下がった場合、EP条件を満たさなければS Passでの申請になることはあります。ただし、S Passは企業のクオータ枠に依存するため、希望通りにいかないケースもあります。

ビザが切れたらどうなる?

ビザ(パス)の失効後は、通常30日間の短期滞在許可(Short-Term Visit Pass)が自動発行されます。この期間内に新しいビザを取得するか、出国する必要があります。⚠️ 要確認: 2026年現在のSTVP自動発行期間

まとめ:自分に合ったビザを知ることが移住の第一歩

シンガポールのビザは種類が多くて複雑ですが、日本人の場合はEP(月給S$5,600〜)S Pass(月給S$3,300〜)のどちらかに該当するケースがほとんどです。

2025〜2026年はCOMPASS制度の本格運用や給与条件の引き上げが続いているので、「去年の情報」はもう古い可能性があります。特に転職や更新を控えている方は、MOMMinistry of Manpower)の公式サイトで最新条件を必ず確認してください。

私自身、EP申請のときはネットの情報と実際の基準にズレがあって焦った経験があります。ビザの条件は頻繁に変わるので、この記事の内容も含めて「最新の公式情報」を確認する癖をつけておくと安心です。

※この記事は2026年3月時点の情報に基づいています。ビザの条件・制度は頻繁に変更されるため、申請前に必ずMOM公式サイト(mom.gov.sg)で最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

シンガポール在住の外資系OL。移住のリアルを現地から発信しています。

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